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暗号資産の時価総額とは?流通供給量と完全希薄化後評価額(FDV)

時価総額はコインの価格に流通供給量を掛けたものです。完全希薄化後評価額(FDV)との違い、アンロックが重要な理由、両方の読み方を解説します。

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暗号資産の時価総額とは、コインの現在価格に流通供給量を掛けたもので、現在取引可能なすべてのコインの市場価値の合計を推計した数字です。 さまざまな暗号資産の規模を比較する最も一般的な方法です。完全希薄化後評価額(FDV)は関連する数字で、代わりに総供給量または最大供給量を使い、将来のコインがすべてすでに存在するとした場合のプロジェクトの価値を示します。

要点

  • 時価総額 = 価格 × 流通供給量です。
  • FDV = 価格 × 最大供給量です(最大供給量がない場合は総供給量)。
  • 時価総額とFDVの差が大きいことは、多くのトークンがまだロックされていて、後でアンロックされる可能性があることを意味します。
  • 評価において価格だけでは意味がありません。供給量も同じくらい重要です。
  • 時価総額は投資されたお金ではなく、売っても実現できません。売ると価格が動くからです。
  • 時価総額は必ず取引高(出来高)と流動性とあわせて読んでください。

時価総額の計算方法

計算式はシンプルです。

時価総額 = 現在価格 × 流通供給量

流通供給量とは、現在一般に入手でき、取引できるコインの枚数です。ロックされているコイン、チームやトレジャリー用に確保されているコイン、まだ発行されていないコインは含みません。

たとえば、あるコインが $4 で取引され、流通しているコインが2億5,000万枚だとします。

  • 時価総額 = $4 × 250,000,000 = $1,000,000,000(10億ドル)。

データサイトによって流通供給量の数え方は異なり、特に複雑なベスティングスケジュールを持つトークンではその差が大きくなります。そのため、同じコインでもサイトによって時価総額がわずかに異なることがあります。

3つの供給量

用語 意味 例
流通供給量 現在市場で入手できるコイン ユーザーが保有し、取引所で取引されているコイン
総供給量 ロックされているものを含め、現在存在するコイン 流通分に、ロックされたチームやトレジャリーのトークンを加えたもの
最大供給量 上限がある場合に、存在し得るコインの最大枚数 Bitcoinの上限は2,100万枚

Ethereumのように、最大供給量がないコインもあります。そうしたコインでは、通常総供給量を使ってFDVを計算します。

時価総額と完全希薄化後評価額

完全希薄化後評価額(FDV) = 現在価格 × 最大供給量

FDVは別の問いに答えます。すべてのコインが放出されたとき、現在の価格でプロジェクトにどれだけの価値があるか、という問いです。

計算例: 新たにローンチされたトークン。

  • 価格:$2
  • 流通供給量:1億枚
  • 最大供給量:10億枚
指標 計算 結果
時価総額 $2 × 100,000,000 2億ドル
FDV $2 × 1,000,000,000 20億ドル
流通している割合 1億 ÷ 10億 10%

市場に出ているのは供給量の10%だけです。残りの9億枚のトークンは、チーム、初期投資家、財団、将来の報酬のためにロックされており、アンロックを通じて時間をかけて流通に加わります。

ここで、さらに1億枚のトークンがアンロックされ、需要は変わらないとします。流通供給量は2倍の2億枚になります。時価総額が2億ドルのままなら、価格は$200,000,000 ÷ 200,000,000 = $1に下がります。実際には、価格は計算式ではなく買い手と売り手によって決まりますが、この例は、大規模なアンロックが近づくとトークンの価格の重しになりやすい理由を示しています。

価格だけでは誤解を招く理由

1枚あたりの価格が低くてもそのコインが割安とは限らず、価格が高くても割高とは限りません。

コイン 価格 流通供給量 時価総額
コインA $0.01 1,000億枚 10億ドル
コインB $100 100万枚 1億ドル

コインAは価格が低いものの、時価総額はコインBの10倍です。コインAが1枚$1に達するには、時価総額が1,000億ドルに達する必要があります。

時価総額からわからないこと

  • 投資された資本ではありません。 時価総額は、直近の取引価格をすべてのコインに当てはめたものです。少額の取引でその価格が決まった場合、時価総額は実際に動いたお金よりはるかに大きく見えることがあります。
  • 現金化はできません。 保有者が供給量の大きな割合を売ろうとすれば、板を食いながら売るにつれて価格は下がります。どこまで下がるかは時価総額ではなく流動性によって決まります。
  • 供給量のデータは間違っていることがあります。 流通供給量はプロジェクトの自己申告であることが多く、実質的に流動性のないトークンが含まれている場合があります。
  • ステーブルコインの時価総額は性質が異なります。 ステーブルコインの場合、価格が$1付近にとどまるため、時価総額は発行されたトークンの枚数とほぼ等しくなります。

時価総額ランキングとドミナンス

データサイトはコインを時価総額で順位付けし、すべてのコインの時価総額を合計して暗号資産市場全体の規模を推計しています。関連する数字がドミナンスで、その合計に占める1つのコインの割合です。

ドミナンス = コインの時価総額 ÷ 暗号資産の時価総額の合計

たとえば、BTCの時価総額が1.2兆ドル、暗号資産市場全体が2.4兆ドルだとします。BTCドミナンス = 1.2兆ドル ÷ 2.4兆ドル = 50%です。トレーダーはドミナンスを見て、お金が最大級のコインに集中しているのか、小型のコインに広がっているのかを確認します。ただし、合計には供給量や価格のデータが信頼できない可能性のある数千の小型トークンが含まれているため、サイトごとのドミナンスの数字が完全に一致することはまれです。

時価総額と取引

トレーダーにとって、時価総額はシグナルというより大まかな規模のフィルターです。執行の面では、次の2つのほうが重要です。

  • 取引高と板の厚み: 大型コインは通常板が厚いため、スプレッドとスリッページは小さくなります。取引高(出来高)とは?をご覧ください。
  • 流通量とアンロック: 流通量が少なくFDVが高いトークンは、アンロック日の前後に急な値動きを見せることがあります。無期限先物では、こうしたトークンをショートまたはロングしたいという強い需要によって、資金調達率が極端な水準に押し上げられることがあります。

ArbTideでできること

時価総額はコインの大きさを教えてくれます。ArbTideは、同じコインがどこで異なる価格や資金調達率で取引されているかを示します。リアルタイム資金調達率ページで現在どのコインの資金調達率が極端になっているかを確認し、リアルタイムのアービトラージスキャナーで手数料控除後の価格差を確認してください。

よくある質問

暗号資産の時価総額とは何ですか?
時価総額は、コインの現在価格に流通供給量(市場で入手できるコインの枚数)を掛けたものです。現在流通しているコインの市場価値の合計を推計します。
完全希薄化後評価額(FDV)とは何ですか?
完全希薄化後評価額は、現在価格に最大供給量(最大供給量がない場合は総供給量)を掛けたものです。今後発行されるすべてのコインがすでに流通しているとした場合に、現在の価格でプロジェクトにどれだけの価値があるかを推計します。
なぜFDVは時価総額よりはるかに高いことが多いのですか?
多くのトークンは、供給量のごく一部だけが流通した状態でローンチされ、残りはチーム、投資家、将来の報酬のためにロックされています。これらのトークンがアンロックされると流通供給量が増えるため、FDVが現在の時価総額の数倍になることがあります。
価格が低ければそのコインは割安ということですか?
いいえ。価格だけでは評価について何もわかりません。1セントで1,000億枚が流通しているコインは、$100で100万枚が流通しているコインより時価総額が大きくなります。
時価総額はコインに投資されたお金の額を示していますか?
いいえ。時価総額は、直近の取引価格を流通しているすべてのコインに当てはめたものです。流入したお金の額ではありません。また、供給量の大きな割合を売れば、価格は現在の水準を大きく下回るでしょう。

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